Mini日記
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4シンクロミッション
2010年10月9日土曜日
リビルトの4シンクロミッションが10/7に英国から届いたという連絡を頂いたのでお店に見に行ってきました。まだ梱包されたままの状態だったのでチーフメカの後藤さんと一緒にその場で開けてみました。
段ボール箱の中に緩衝材と一緒にラップされて入ってました。ラップを切り開いていると中からカチャカチャ音が。クラッチハウジングを固定するためのスタッドボルトが何本もケースの中にそのまま放り込まれてました。取り残したらえらいことになるのに、英国人って荒っぽいですね。
左上の写真のケースの奥の方にデフが見えますが、ミニで一般的な2ピニオンではなく4ピニオンのデフが入ってました。競技などで片輪が浮いた後に着地すると、ノーマルの2ピニオンデフ(一軸上に2個のピニオンギア)だと入力に耐えきれずに軸が破断する場合があるそうで、4ピニオンのデフ(十字型の軸上に4個のピニオンギア)はその対策品になります。せっかくの良いパーツですけど、今回はクワイフLSDをつけるため使いません。下取ってもらうことになります。
また、金色のパイプはオイルのピックアップパイプですが、最初からセンターピックアップパイプが付いてました。 横Gがかかってトランスミッションケースの中でオイルが偏った状態でもケースの中央で安定してオイルを吸い込むためのパーツです。
4ピニオンデフもセンターピックアップパイプも競技用のパーツです。こちらの嗜好を読んで組んでくれたならば気が利いてますが、最初からこの仕様だったならば荒く使われていた可能性もあり、喜んで良いのか判断が難しいです。
左上の写真がこれまで使っていた3シンクロのミッション。ドライブシャフトのフランジが樹脂製の十字型のユニバーサルジョイントをつかむタイプです。Mk1独特のパーツではあるんですが、デフをクワイフLSDに交換するとスプライン形状が合わないため、高年式のフランジに交換する必要があります。右上の写真は4シンクロミッション。高年式のフランジに交換済みです。
リビルトミッションという形で購入しましたが、所々表面に緑色の塗装が残ってたりして荒っぽい仕上げです。大丈夫かなあ。
ミッションケースを正面から比較。左上の写真が3シンクロミッション、右上の写真が4シンクロミッションですが、この4シンクロミッションはケースのフィンが一部欠けていたりして痛々しい。英国人荒っぽいなあ。機械に対する愛情が足りないんじゃあないか?
ギアの状態を比較。左上の写真が3シンクロミッション、右上の写真が4シンクロミッションです。
上段のギアの列の左から1速、2速、3速、4速です。4シンクロミッションでは1速にシンクロが追加されてます。
ただ、リビルトとは言え新品パーツを使っているわけではないようで、各シンクロは角が丸くなっていたりして、それなりにヘタっている様子でした。不安だー。
いろいろ洗浄してから クワイフLSDを組み込み、 エンジンとドッキングする予定です。